形見の印鑑

印鑑の使用主が亡くなった場合に、故人が使っていた実印登録された印鑑はどのように処分すべきでしょうか。
実印の定義を確認しておくと、実印とは住民基本台帳に記載されている氏名・氏もしくは名または氏名の一部を組み合わせたもので表したものと法律で定められています。つまり故人の使っていた実印が故人の姓名が彫られた印鑑であった場合、同姓同名の人でなければその印鑑を使用することはできません。

 

姓だけの場合は、実印や銀行印として登録することも可能ですが、その印鑑の過去の経緯が分からないこともあります。そのような印鑑を使用するよりは、自分用に新しく購入したほうがセキュリティー的にも安全ですし、気持ちもよいでしょう。
しかしどうしても形見としてその印鑑を受け継ぎたいという場合には、改刻という方法があります。これはその印鑑の刻印された面部分を彫りなおすもので、印鑑の長さは若干短くなりますが、大切な思い出のある品を大切に使うことができます。

 

また印鑑は開運の意味が込められている場合も多く、縁起を大切にするのであれば白い布や紙などで包み、仏壇や神棚にしまっておくという方法もあります。仏壇や神棚がない場合には、タンスや引き出しにしまっておいても問題はないでしょう。
このように印鑑を形見として大事にすることができます。

シャチハタとは

普段の生活の中で宅急便の受け取りの際などに、「シャチハタどこだっけ?」と言いながら判子を捜す人も多いのではないでしょうか。
朱肉のいらない判子のことを「シャチハタ」と呼んでしまう人も多いものですが、シャチハタはそもそも判子ではなく、製造している会社の名前です。では、なぜ朱肉のいらない判子のことを多くの人がシャチハタと呼ぶようになったのでしょうか。

 

シャチハタを製造しているのはシャチハタ株式会社という、もともとは文房具を製造する会社です。名古屋の会社であるシャチハタ株式会社は、創業者が金のシャチホコの描かれた旗を会社のマークに使ったことから、この名称がつけられました。そして朱肉のいらない判子を開発して販売したところ大ヒットし、その製品の代名詞が会社名であるシャチハタになったのです。

 

しかしこれほど普及したシャチハタですが、役所や銀行への届け印としては使用することができません。なぜかというと、通常の判子は石や木などの素材できていますが、シャチハタはゴムで作られています。そのため経年劣化が想定されるため、契約書などに使用するには不向きと考えられています。
しかし日常の生活にはなんら差し障りはありませんし、宅急便の受け取りなどサインの代わりには問題ありません。